発達障害関連の2冊

今日は本を2冊読み終えました。
A『その子、発達障害ではありません IN-childの奇跡』と
B『食事でよくなる!子供の発達障害』です。
Aは、子供の発達に標準はなく「発達障害」という考え方そのものを見直そうという世界的潮流に乗ったものですが、子どもの困り感の原因を特定して、具体的手立てを提案するためのシステムを構築するものです。A Iやディープラーニングとも繋がっていきそうです。困り感の原因を特定するためのワークシートと、それを使った具体的事例の分析手順や対応する手立てが述べられていて、学校ですぐに使えそうです。基本的に子どもを分けないで、みんなと一緒に学ぶためにどういう手立てを講じるかという視点で書かれています。そこへA Iやディープラーニングの手法を持ち込んで、ベテラン教師の名人芸に頼らない方向を目指しているように私には思えました。
Bは、書名そのまんまの本です。実際に効果を感じている人達の強い支持と、「とんでも本だ!」「恥を知れ!」など強い反発を受けている本です。読んでみるととても真摯に書かれていて、理屈としては納得のいく内容でした。そもそも精神疾患や発達障害は、他の体の疾患とは違って、状況証拠が揃ったら、とりあえず○○という精神疾患や発達障害にあてはまるだろうという診断法です。しかも、その根本原因はよく分からない。Aの本にも出てきますが、身体面の状態が情緒面に影響し、さらに生活面や学習面にも影響が広がっていくと考えています。とんでも本と言われているBですが、身体面のカギになる兆候を栄養と言う切り口から客観的にデータ化し、それが脳の状態にどのように影響するのかを考えています。多くの先進国は、タンパク質と鉄の不足という質的栄養失調へと急速に向かっているそうです。ヨーロッパのいくつかの国では、主食となる小麦粉などにあらかじめ鉄を添加することなどの対策を講じることを始めているそうです。

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