研修会

今日は午前中、特別支援教育士の大阪支部会の研修会に参加しました。場所は大阪教育大学天王寺キャンパス。

宮城学院女子大学の梅田真理先生のお話で、テーマは『チームでの支援とは~だれとどうつながるか~』でした。

◆発達障害について理解はすすんでいるし、気づきも増えているが、発達障害だから・・・、大変だ・・・で止まっている。詳しく見ることは専門家にまかせがちになっている。という現状。
◆特別支援教育は通常の学級でも行うことになっているのだから、学級担任がひとりひとりの子どもをしっかりと見て、子どもの状況に応じた手立てを打っていく必要がある。
◆通常の学級の担任が独りで抱えこむのではなく、学校内外のリソースがチームを組んで対応することが大切。
◆各リソースは立場や役割の違いを踏まえて協働する。
◆保護者は支援のリソースのひとつであり、支援の対象でもある。
◆校長のリーダーシップが必要。
◆共通の目標、共通のものさし、共通のツールが必要。
◆手立てをまとめ上げるための情報収集は、機械的に校内委員会を行うよりも、立ち話的な情報交換(オン・ザ・フライ・ミーティング)、炉端会談、緊急の会議(クイック・ミーティング)を上手く組み合わせる。学年会や生徒指導部会などで、特別支援教育の話題を意識的に取り上げる。など風通しのよい実効性のある情報交換の仕組みを作る。
◆自立に向けて大切にしたいこと→自己有用感→自尊感情…これらは集団の中にいることで育つ。個別指導の場で先生に褒めてもらうより、友だちの中で友だちに認めてもらうことの方がうれしい。
◆小さい頃から、「生きていくための基本」を育てることを目指して支援する。「生きていくための基本」=自分の生活のリズムを作る、社会の成り立ちを知る、自分の特性を知る、好きなことを見つける

特に新しい内容や学びはなかったのですが、保護者が我が子の問題を受け入れていくのには、相当な年月を要するというお話が印象に残りました。
集団の中で育つことが大切なのはその通りですが、それをこのご時世、どのように実現していくかについてのお話はありませんでした。

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